流星 おがしゃのブログ

冒険という夢を追いかけて世界を旅するフラッシュパッカー ゼロからのブログ

仁・儀・礼・智・忠・信・考・悌 

将棋界巨匠の最終の闘い

今日は第30期 竜王戦6組 昇級者決定戦が行われた

 

加藤九段 対 高野四段

 

加藤ことTVでお馴染みの「ひふみん」が負ければ引退試合となるため多くの報道陣が待機していた。

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しかし、もう敗戦がほぼ決定した時に加藤九段は席を外して、帰り支度とタクシーを呼んでいたという。

 

対局室に加藤九段が戻った時に記録係に感想戦はなしと告げると一手を指し、高野四段が最終的な手を指すと「負けました」と告げて颯爽とエレベータに乗り込む。

報道陣は慌ててエレベータまで追いかけるが、まるで犯人追跡のドキュメンタリー状況となった。

 

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この時、感想戦もインタビューも断絶してタクシーで逃走する加藤九段に人間性を疑うことになったのである。プロ棋士として14歳でなって、名人まで上り詰めた巨匠である。77歳にもなって現役にこだわり将棋を続けていた。

プロ世界のスポーツでも現役にこだわって出場機会が減っても邁進している方もいる。でも、散り際は弁えているはずだ。

 

仁・儀・礼・智・忠・信・考・悌 

 

仁は思いやり、慈しみの心
儀は道理、道徳にかなうこと
礼は守るべき作法、敬うこと
智は物事を正しく判断する力
忠は真心、君主に仕える道
信はあざむかないこと、誠実
孝は父母によく仕えること
悌は兄弟の仲がいいこと

 

里見八犬伝の内容であるが、人間性豊かになるためには重要なことである。

 

どの世界でも勝負はあるが、礼儀を重んじるのが日本社会である。

 

加藤九段の行動を観て、日本社会の虚ろさを感じた。

 

権力や過去の栄光に生きてきた人たちの最後の「礼」だ。

 

東芝についてのニュースを思い出した。

責任ある取締役が未だに悠然と会社内で大きな顔をして勢力を伸ばしている姿の報道を。外資系投資会社が東芝の全役員退陣を勧告していることを。

 

長期安倍政権の愚行を。

 

人間は権力や栄光に魂を悪魔に奪われていく。

 

偉大な人間こそは最後に清く退くことを肝に銘じてほしい。

 

次世代へのバトン渡しの善し悪しが未来を決めるのだ。

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